おひさしぶりです

トムと僕

2010年08月28日 13:44

大変長らくトムと僕のブログを休止しておりましたが、見に来てくれていた皆さまありがとうございます

トムさんは8月6日、夜の11:30に息を引き取りました。

正確な時刻ではありませんが、僕が発見した時刻です。
何分おきかに様子を見に行っていたのでほとんど間違いないと思います。

散歩もほとんどまともに歩ける状態ではなく、夜の涼しい時に少し家の近くを一緒にゆっくり休みながら歩いていました。

目は割と見えている感じでしたが、耳はだいぶ遠くなっていて耳元で読んであげないと聞こえないみたいでした。


亡くなる前日から食欲が大分衰えていましたが、でも飯はほんとにしっかり食べていて『心配いらんわい!』といわんばかりでした。

6日の日はほんとに一切飯を食わず、ずっと小屋の隅で寝ていました。
水も飲まないので、ちょくちょくスプーンで口を濡らしてあげる位でした。

夏場は、小屋の周りに水をまいて少しでも体感温度を下げてあげようと、僕にはその位しか出来ないので
一日に何度も水をまきに行きました。

あまり心配そうにするとトムは怒りました。

プライドが高い奴でした。


トムが来てからそりゃまあ何度も噛みつかれましたし、何度も喧嘩しました。

噛みつかれようが何だろうが僕にはトムが必要でした。

多分トムもそれは同じだったと思います。


3年ほど共に暮らしましたが、絆は深く、俺は弟として可愛がりました。



でもトムが亡くなって気づいたのですが、弟どころか、アイツは師匠だったようです。


男としての生き様を見せてくれました。

アイツは決して弱音を吐きませんでした。

周りの家族に心配かけさせませんでした。


亡くなったその晩、僕はトムを棺に入れ、そして車に乗せて自分が手筒花火で行っていた公民館、大筒を出した小学校、トムが好きだった(多分)海へ連れて行ってあげました。

すると不思議と心が落ち着きました。

トムは僕が手筒花火の時期に毎日家を出ていくのを見ていましたし、夜中遅くに帰ってくると出迎えてくれたりしていたので、
「あいつは一体毎日どこへ行っているんだ!」と心配していたんだと思います。

なので毎日どこへ行って何をしていたのか教えてあげました。

そしたら落ち着いたので、トム自身の謎が解けてスーっとしたのが僕に伝わったんだと思います^^


僕はトムはもう老犬なのでそこまで長くないかもしれないとは心のどこかで覚悟していました。

もし亡くなっても決して泣かないと決めていました。

母さんは姿を見るなりワンワン泣きでした^^;心優しい母なので^^


僕は涙をこらえてむしろ笑顔で祝福したかったのです。

ここまで生き抜いたトムを笑顔で見送るのがトムと僕の男と男の約束でした。


涙をこらえるのは容易ではありませんでした。
想像を絶する程過酷でした。

「男と男の約束!」と言い聞かせて何度もこらえました。


トムと最後のドライブを行ったときにマックスバリューでドライアイスをもらう為に沢山アイスを買いに行きました。
トムさんのお通やは一晩中線香を絶やさず、傍でトムの口と鼻を麺棒で濡らしました。



トムは火葬しました。


僕はトムにこれらの文字を一枚ずつ書いて棺に入れて贈りました。
全て僕から見たトムを表す言葉です。

『幸』 幸せをくれました
『純』 純情な心の持ち主でした
『癒』 何度も癒してくれました
『心』 心のある奴でした
『優』 優しい奴でした
『笑』 家族全員トムには何度も笑わせてもらいました
『丈』 丈夫な奴でした
『雄』 雄の中の雄でした
『真』 真っ直ぐに生き抜きました
『愛』 愛をみせてくれました。トムを愛してます。

これらの一枚一枚の紙はトムが天国へ行くまでの道のりの中で何かの役に立つと思います。

一枚一枚に僕からの愛のパワーを込めました。

それと一緒に僕が手筒花火の大筒を出している時の写真を一枚入れておきました。

トムが大好きだったソーセージ・缶詰の飯。


あいつは最高の男でした。


ここまで読んで下さった方、是非ここで一息ついてトムへあなたの心からの『トム!天国へ行って幸せにな!』の気持ちを送ってあげて下さい。










…ありがとうございます。

トムの小屋と小屋の周りの柵は今ではこうなっています。



オヤジが仕事が休みの日にトムの小屋と柵で椅子を作りました。


トムの小屋があった所にあります。

つい最近母さんが白く塗ってオシャレになりました。


僕はちょくちょくこの椅子に座ります。

するとトムがすごく近くに感じます。

だからとても幸せな気持ちになります。



ありがとう。 トム!




トムはつい最近僕の夢に出てきました。

ものすごく甘えてきて可愛かったです。

僕はトムの小屋の前の地面へ座り、トムは僕の膝の上に乗っかり、体をこすりつけるように甘えてきました。

僕は「お~よしよし!お~よしよし!」と撫でていました。




トムは最高の家族です。

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